■ 米粒の何分の一? 0402という部品
当社がふだん扱っている「とても小さな部品」の話をしようと思います。
電子機器の中にある緑色などの板(基板)には、抵抗やコンデンサといった部品がたくさん載っています。
その中でも当社が実装できる最も小さなものが「0402サイズ」の部品です。大きさは0.4ミリ×0.2ミリ。米粒の上に何十個も並べられる大きさで、指でつまむことはまずできません。息を吹きかけたら、どこかへ飛んでいってしまいます。
スマートフォンや医療機器、車の電子部品など、製品が小さく高性能になるほど、こうした極小部品が使われるようになっています。
■ 人の手ではなく、機械が載せる。でも、機械まかせにはしない
こんなに小さな部品は、もちろん人の手では載せられません。当社では「マウンター」と呼ばれる部品実装機が、1時間に数万個という速さで、決められた位置に部品を置いていきます。
ただ、速く置けるだけでは良い製品になりません。大切なのは「間違いなく置けているか」を何重にも確かめることです。当社のラインには、いわば「見張り役」が工程ごとに入っています。
・はんだ印刷のあと:基板に塗ったペースト状のはんだが、正しい量・正しい形になっているかを3次元で測る検査装置(SPI)
・部品を置く前:部品の値(抵抗値など)が正しいかを、実装機自身がチェックする機能
・部品を置くとき:部品の足(リード)が浮いたり曲がったりしていないかを立体的に確かめる機能
・はんだ付けのあと:仕上がった基板を3次元カメラで1枚ずつ検査する外観検査装置(3D AOI)
小さな不良を、次の工程に流さないこと。これが基板実装の基本だと考えています。
■ 最後に見ているのは、人の目
とはいえ、どれだけ機械が進歩しても、最後に「これで大丈夫」と判断するのは人です。検査装置が出した結果を確かめ、気になる点があれば原因をたどり、次に同じことが起きないように手を打つ。その積み重ねが、品質をつくっていきます。
当社の社是は「基板と共に一隅を照らす」です。私たちがつくる基板は、製品の中に入ってしまえば誰の目にも触れません。それでも、その小さな基板がきちんと働くことで、どこかで誰かの暮らしや仕事が支えられている。そう思うと、0.4ミリの部品ひとつにも手を抜けないのです。

これからこのブログでは、こうした工場の中のことや、ものづくりへの思いを少しずつお伝えしていきます。基板実装や試作のことで気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

